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悦ちゃんの看取り道先案内ブログ#19

2023/04/14

医師の役目、私たちの役目

お世話になります。

看取り道先案内人の小林悦子です。

大切な人生の最終章を豊かにするために

ニュースレターをお届けいたします。

どうぞよろしくお願いいたします。

 

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医師の役目、私たちの役目

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今日は、日米の違いを学ぶ中で知り得たことを

お届けします。

 

H29年の東京消防庁救急活動の実態調査

で見えたことは、

 

搬送者のほんの一部が重症・重篤・死亡。

言い換えれば、多くの方が重症でないまま搬送され

医療提供への道に進んでいるということ。

 

ある高度救命救急センター(2016-2019)

「3次救急搬送患者の年齢分布」では

 

全体の37%が75歳以上

 

75歳以上の院内死亡率をみると

約半分が院内死亡。

 

そのうちの約8割が救急搬送から

2日以内に起きているということ。

 

これらの情報からみえることは、

高齢で、すでに医療で治すことが出来ない方が

高度医療を提供する病院へ搬送されている

ことが考えられます。

 

と、言うことは

「医学的知見に基づき回復の見込みがない

と診断した者」という

私たちの“看取り介護の対象者”が

搬送されていると考えられます。

 

搬送時に、搬送前に

「その先を予想する」ことができたら・・・

と思いませんか?

 

私が向き合っている看取り援助

その推進の活動がそれらの準備です。

 

アメリカハーバード大学

ブリガム・アンド・ウィメンズ病院

内分泌外科医

ハーバード大学公衆衛生大学院教授

アトウール・ガワンデの著書

 

「死すべき定め」

〜死にゆく人に何ができるか〜

 

第6章「定めに任せる」にて

 

重い病気にかかっている人には

単に命を長らえること以外に大切なことがある。

患者が最も気にかけていることを調査すると

苦しまないこと

家族と友人の絆を強めること

意識を保つこと

他人の重荷にならないこと

そして自分の人生を完結させたという

感覚を得ることがトップにあがる。

 

今の高度医療システムはこうしたニードを

満たすことに完全に失敗していて

この失敗のつけは

失ったドルだけでは測れない。

 

とあり、その序文では、

 

医学部ではたくさんのことを学んだ。

しかし、死は学んだうちに入っていなかった・・・

医学教育の目的は命を救う方法を教えることであって

命が尽きるのを手助けすることは関係がない。

 

とあるそうです。

 

確かに日本の医師たちからも

「死を支えることはほとんど学んでいない」

と聞きます。

 

看取り、その準備を医師に任せるのをやめませんか。

 

生活を支える私たちの役目です。

 

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