プロフィール

小林 悦子(こばやし えつこ)

・一般社団法人生活を支える看護師の会 会長
・エイジング・サポート・アカデミー 講師

職業

介護・看護コンサルタント

肩書き

看取り道先案内人

幼稚園教諭10年目に難病の子どもの母となり、
医学の知識を習得するために37歳から看護学校で学びました。
医療の力がなければ生きられない子どもの親として、日本の医療に感謝しています。

しかし、病気を持つ人の幸せや人生を考える時、
その人らしく「生ききる」ことの優先順位が高まりました。

「細く永く生きられないのであれば、太く短く生きてやる」という覚悟で
息子が生きられる道を切り開いてきた母親です。

医療では治らない状態(老化)の高齢者の最期の望みが理解できるのも、
こんな人生由来かもしれません。

2006年、医師が常駐しない特別養護老人ホームで「本物の看護」を知りました。
そこで暮らす高齢者は人生の最終章を必死に生きている人たちでした。
年齢でも、疾患や障がいでも分類することはできません。
一人ひとりのオーダーメイドの対応が必要であり、
その最終目標が生活の場で「生ききって、死んで逝く」ことでした。
しかし、看取りができる施設ではなかったのです。

高齢者のいのちの尊厳を守るために看取りができる施設作りの仕組みを整えていきました。
委員会活動としてルールやマニュアルを作り、
研修・ケーススタディ・話し合いを重ねて整えていった
「生ききるための看取り援助」です。

また、看取るには家族の理解と連携が必要です。
「家族勉強会」を開催して家族に知識や情報を提供します。
その積み重ねで家族と職員がチームケアできるようになりました。

介護施設の力を活用して幸せに看取っていく
「新しい看取りの文化」を普及することが私のミッションとなったのは、
特養で共に看取った家族たちに託された願いです。

「知らないから選ぶこともできない」

そんな家族を支えることで、介護施設の看取りは
「幸せな看取り」となることをたくさん経験してきました。

経 歴

10年勤めた幼稚園教諭から、看護職へ転身
病院勤務を経て老人ホーム施設看護になる

2006年

特別養護老人ホーム「ハピネスあだち」(東京都足立区)
看護職員、医療サービス部門マネージャー

2013年

特別養護老人ホーム「ハピネス都筑」(横浜市都筑区)
施設長 

2014

高齢者介護施設、在宅医療等にて働く看護師たちと
看護師による看護師のための「生活を支える看護師の会」を設立主宰
東北大学スマート・エイジング・カレッジ東京 ファシリテーター

2015年

特別養護老人ホーム看取り援助サポート&コンサルタント
訪問診療看護

2016年

老人ホームや高齢者住宅の看護業務指導
株式会社エイジング・サポート プロデューサー

2017年

法人化
一般社団法人生活を支える看護師の会 会長
トヨタ財団国際研究助成事業「日中認知症ケア研究(上海)」アドバイザー
セミナー、研修講師

2018年

在宅医療、施設など介護現場における看取りアドバイザー
施設入居家族向けセミナー、勉強会支援
各種セミナー講師、コンサルタント

 
現在に至る

書 籍

いのちをつなぐ看取り援助
〜特養の介護を支える経営と看護から〜

共著(小川利久 小林悦子)
出版:エイデル研究所




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実践者の語りで理解する
「生活を支える看護」

共著
出版:日本看護協会


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