悦ちゃんの看取り道先案内ブログ#18
唾液の不顕性誤嚥によって生じる誤嚥性肺炎
終末期の食べる支援の難しさ
お世話になります。
看取り道先案内人の小林悦子です。
大切な人生の最終章を豊かにするために
ニュースレターをお届けいたします。
どうぞよろしくお願いいたします。
高齢者の多くが、
誤嚥性肺炎で亡くなっていくことを
たくさん見てきました。
人生の最終段階で誤嚥性肺炎を繰り返し
入退院を繰り返します。
身体機能・嚥下機能など様々な機能を低下させ
全身状態を悪化させていきます。
そして食事を制限・禁止されながら
誤嚥性肺炎で亡くなっていくのです。
肺炎で入院すると
「とりあえず食止め」された時代も
さほど昔ではありません。
最近では、医療機関の対応も
ずいぶん変わりましたが
退院後の生活を考えるより
その時の生命を救うことを優先するという理由で
「食止め」が行われるわけです。
しかし、「食止め」に代表される食事制限は
高齢者のQOLを低下させます。
私たちはそれも分かってきました。
誤嚥性肺炎に対する誤った知識や
不適切な治療・栄養管理が
誤嚥性肺炎のリスクを高めるのです。
ご利用者の人生を相談する時
本人・家族の意思を確認・尊重します。
しかしその方々は「誤嚥性肺炎」を
きちんと理解できているでしょうか?
理解した上の選択でしょうか?
私は疑問に思ってしまいます。
だからこそ
専門職として「正しく理解して選択する」
ことを支え、導く役目を感じます。
誤嚥性肺炎の多くは
唾液の不顕性誤嚥によって生じます。
食べ物の誤嚥が防げれば、
誤嚥性肺炎が防げるわけではありません。
人生の最終段階では
慢性的な唾液の誤嚥が生じることも
少なくありません。
誤嚥性肺炎は単に飲み込む力の低下だけではなく
さまざまな要因が重なり合って生じ
考慮すべき要素は多岐にわたります。
看取りの援助を導き、支える私たちは
誤嚥性肺炎をもっと知りましょう。
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