悦ちゃんの看取り道先案内ブログ#7
生ききるための看取り援助
お世話になります。
看取り道先案内人の小林悦子です。
大切な人生の最終章を豊かにするために
ニュースレターをお届けいたします。
どうぞよろしくお願いいたします。
「看取り」という言葉は
さまざまな場面で
様々な形で使われています。
立場・場面によって使い分ける私たちですが
実は、これが看取りに対する理解を
混乱させる原因となっています。
「生ききるための看取り援助」
を掲げてきた私の「看取り」に対する考え方を
あらためて説明いたします。
介護保険の下で
特養の高齢者を対象に
いのちの尊厳を守るために
共有してきたものです。
「看取り」を大辞林で引くと以下の表記となっています。
・病人のそばにいて世話をすること
・死期まで見守り看病すること
・看護
しかし、介護保険事業の特養では
看取り介護加算算定要件を根拠にしています。
近い将来、
死が避けられないとされた人に対し
身体的苦痛や精神的苦痛を
緩和・軽減するとともに
人生の最期まで尊厳ある生活を支援すること
このように、特養の「看取り介護の定義と考え方」として
示してくれています。
また、
特養の「看取り介護の対象者」は
医学的知見に基づき
回復の見込みがないと診断した者
としています。
これらを受け止めながら
介護の現場で自分たちができる
「看取り」を解釈してきました。
医師がいない生活の場で
施設入居者が死を迎えることを
「正しくない」と考える人が多い中
介護保険を根拠に仕組みを整えてきました。
特養の介護現場では、
死を見据えたケアプランが無ければ
入居者の人生の最終章を
守ることができません。
「看取る」という最期の準備が整わないままでは
生ききることができない生活の場です。
死亡事故・事件にならないように
早めの準備に取り組む必要があったのです。
生きて、生きて、生ききって・・・
死を迎えることができる準備を整えました。
それが「看取り援助」です。
看取りの日が何時になろうと、
私たちが提供するケアは、
あくまでもとことん生ききる援助です。
医療現場での「看取り」という言葉は、
死と直結しているように感じます。
一方で、介護現場での「看取り」は
死の援助であってはならないと思っています。
最期の最後まで、生ききっていただきましょう。
泣きながら向き合った経験と、
HAPPYになるための看取り援助を【生ききる力(看取り)】スクールで道先案内いたします